黄斑とは
眼球の内側には光を感ずる細胞のある膜(網膜)があります。カメラに例えれば「フィルム」と同じ役割をしています。網膜のなかで、ものを見る中心となっている部が黄斑です。黄斑には色を識別する細胞のほとんどがあり、ここが悪くなると視力が低下します。

加齢黄斑変性症とは
黄斑の加齢に伴う変化によって起こる病気で、高齢者の失明原因の一つで、黄斑が傷ついて(変性)視野の中心部分が見えなくなってしまう病気です。

《写真の真ん中の部分が黄斑です黄色に変性しており、出血も認めます》

症状は
視野の中央が、暗く見える、よく見えない、ゆがんで見える、といった症状が現れます。この病気はだんだん進んでゆきますが、急に視力が落ちることもあります。しかし、真っ暗になることはなく、中心以外の視野は保たれます。

はやく発見するには
通常両方の目を使って見ているため、一方の目に異常が起きても気が付きにくいものです。ときどき、片目ずつで細かいものを見る習慣をつけましょう。特に細かい線がゆがんで見えることに注意してください。

治療はどうするの
加齢黄斑変性症には萎縮型と滲出型の2つのタイプがあります。タイプによって治療方法が異なります

萎縮型: 徐々に進行するのを予防するために、血液の循環を良くし、細胞の機能を
助ける薬を使います。
滲出型: レ−ザ−治療、薬による治療、放射線治療、手術による方法があります。目
  の状態によって適切な治療を選択することが必要です。

予防は
以前はアメリカ・ヨ−ロッパに多く、日本にはあまり見られない病気でしたが、1980年代より、日本でも徐々に増加してきました。予防には禁煙、ビタミンC・ビタミンEを多く含む食品や黄緑色野菜を多くとるようにしましょう。



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