白内障とは
人の目の中には、水晶体と呼ぶカメラのレンズに相当するものがあります。正常の水晶体は透明で、良く光を通します。さまざまな原因でこの水晶体が濁るのが白内障
で、光が透過しにくくなり、光が乱反射するために見づらくなります。
なぜ起こるの
白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものです。水晶体も歳をとるにつれて濁ってきますが、その濁りかたには個人差があります。その他の原因には、先天性、糖尿病、薬剤の副作用、アトピー性皮膚炎などがあります。
どんな症状
水晶体の濁り方はひとりひとり異なるため、症状はさまざまです。次のような症状があれば白内障の疑いがあります。
1) かすんで見える 2)まぶしくなる 3)眼鏡が合わなくなる。
治療法は
白内障の治療薬は、水晶体の濁りの進行を遅らせる点眼薬です。濁りをなくし元の水晶体に戻す薬はありません。濁りが進めば手術が必要となります。現在の白内障手術は安全で確実です。
手術の時期は
日常生活、仕事のうえで支障を感じたら手術を考えましょう。しかし、白内障手術には手遅れはありませんが、白内障が急速に進行し緑内障を併発することもあります。手術をせずに経過を見るときでも眼科医の定期的な診察を受けましょう
。
白内障手術は
手術は点眼麻酔で行われ、痛みはほとんどありません。手術時間は白内障の状態によって様々ですが、通常20分ほどです。入院期間は、患者さんの年齢、糖尿病・心臓病等の有無などによって異なります。健康であれば2〜3日の入院ですみます。大きな病気がない、手術後の通院が可能等の条件が備わっていれば、日帰り手術も可能です。手術方法は3mmほどの傷口より、超音波で濁った水晶体を砕きながら吸出し残った薄い膜状の袋のなかに人工水晶体を挿入します。
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