目は自動焦点カメラ
目の仕組みはカメラに例えられます。目でカメラのレンズに相当するのは角膜と水晶体、フィルムに相当するのは網膜です。目は最新型自動焦点カメラのように、意識しなくても瞬時に網膜に焦点が合うように調整されます。

眼球に入る光は角膜・水晶体を通過します。水晶体はその周囲にある毛様体という筋肉の働きで、その厚みを変えることができます。近くを見るときは毛様体が緊張し、水晶体が厚くなります。

近視は焦点が網膜の手前にある状態
近くのものは見えても、少し遠くのものは輪郭がぼやけて見えます。原因は、角膜・水晶体により光の屈折が強すぎることや、眼軸長(眼球の長さ)が長すぎることです。近視は男女でやや異なりますが、からだの成長が止まる20歳前後以降には、進行しなくなります。

遠視は焦点が網膜の後にある状態
遠視のある人は、常に毛様体筋を緊張させ水晶体を厚くした状態を維持しようとするた
め、眼精疲労を招きやすいです。

乱視は焦点が二ヶ所以上に分かれる状態
角膜の丸みが均一でなく、方向によってゆるいカーブときついカーブがあると、光の焦
点が2つに分かれてしまいます。これが乱視です。

老眼は水晶体の調節力が低下した状態
年齢とともに水晶体は弾力性が低下し、硬くなります。それに伴いピントが合う幅(調節力)が狭くなります。これが老眼です。調節力は近視や遠視に関係なくだれでも同じです。自覚症状がでるのは40歳過ぎごろからで、65歳前後まで進みます。


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