網膜とは
眼球の内側にある薄い膜です。光を感じる細胞がある膜で、カメラの「フィルム」と同じ役割をしております。
網膜がどうして剥がれるのか
網膜剥離には大きく分けて2つの剥がれ方があります。ひとつは『裂孔原性網膜剥離』と呼ばれ、網膜に穴(裂孔)があいて、それが原因で網膜が剥がれてくるものです。もうひとつは『非裂孔原性網膜剥離』です。網膜には穴がないのに他の原因で剥離が生じるものです。
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《写真は裂孔原性網膜剥離です。上方に裂孔あり、その周囲の網膜が剥がれています》 |
症状は
● 飛蚊症(ひぶんしょう):黒い点や糸くずのようなものが飛んでみえる。
● 光視症(こうししょう):チカチカした光がみえる。
● 視野の欠損:目の前にベ−ルがかかったように見えにくい場所ができる。
● 視力低下:ものがはっきり見えなくなる
初期症状は飛蚊症・光視症であり、剥離が進むと視野欠損・視力低下を自覚します。
治療方法は
● 網膜剥離がなく裂孔のみとき:裂孔周囲ににレ−ザ−線を照射し、網膜剥離に進
行しないように予防する。
● 網膜剥離があるとき:『網膜復位術』という手術をおこないます。視力の回復・視野
の改善のためには早く手術をすることが大切です。治癒率は95%以上です。
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